気に入ってきたラベラ(エリート 900-B)

 7日にご入院になったアントニオ・マリン・モンテロに代わり、YouTubeでもまた活躍してもらっているサブ・ギター。ギター本体の詳細についてはいずれ書くとして、このギターの弦も、ラベラのエリート 900-Bに変えてみた。これまで低音はサバレス・カンティーガ・プレミアムの青、高音は3弦がアリアンス(カーボン)、2弦がクリスタル(ナイロン)、1弦がオーガスティンのインペリアル(ナイロン)という組み合わせだった。このギターについてはそれで不満はなかったのだけれど、メイン・ギターをラベラの研磨弦にしてフィンガーノイズが本当に減ったので、こちらにも使ってみることにしたというわけ。生演奏で聴く分には気にならない、あるいは許容範囲のノイズでも、録音された音源として聴くと気になることが多いので、YouTube動画の撮影用にはこちらを使ってみたかった。

 楽器と弦には相性があって、他の楽器でいいと思った弦がどの楽器でもいいとは限らない。そもそも楽器も弦も、「これがベスト」というものは事実上ないと言っていいと思う。だからこそ、これだけいろいろな楽器と弦が存在しているわけでもある。なので、メインのアントニオ・マリンではパワーが落ちるという感じはしなかったけれど、サブのギターでどうなるかは、張ってみないとわからない。ということで、今週はラベラを張って動画を撮った。撮影までに数日弾いてみた感じでは、こちらのギターでも全体的なパワーは十分維持できているように感じている。全体にまろやかになった分、いくらか迫力はなくなったかもしれないけれど、一生懸命弾いているのになんだか鳴ってない…といった感じはしない。むしろ数日弾いてこちらの手も耳も馴染んでくると、まろやかな音色がほかにない味を出してくれる。少なくとも、サバレスのカンティーガとは一味ふた味違う。カンティーガがアクリルや油絵の具のようなはっきりした鮮やかな色彩感だとすると、ラベラはクレヨンのような感じ、と言ったらいいのか…。線の太い音、なのだ。その分、シャープさは失われる、と思う。

 こういった音の印象は、弾き手によっても聴く人の耳によっても変わるので、なかなか伝わりにくいかもしれないけれど、今のところ、2本のギターどちらに張ってもなかなかいい感じなので、サブ・ギターでもラベラをしばらく使ってみようと思う。本当にここで弦選びが一件落着するのかどうか、そこはもう少し時間が経たないと答えが出ない。が、それにしてもフィンガーノイズの出ないこと、これは驚くほどだ。

 そんなわけで、サブ・ギターにラベラ(エリート 900-B)を張って撮った演奏が、こちら(ソル アンダンティーノ op.32-1)。2つめは(ソルメヌエット op.22)同じギターに、先ほど書いた組み合わせのサバレスのカンティーガ・プレミアムを張って撮ったもの。弦の色がはっきり違うので見分けはつきやすいが、聴き分けは? …毎度のことながら、同じマイクで撮ってはいるけれど、録音環境は厳密に同じに揃えてはいない。いくらか比較しやすいように同じソルの曲を選んでみたけれど、どうかな。再生環境も様々なわけだし、いつもながら話のタネ程度のものですが、よかったら比べてみてください。

この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次